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 JR京終駅前のオーガニックマーケットからのブログです。自然食品やエコロジー雑貨、フェアトレード商品を扱っています。  物語のある製品と作り手の風景を伝えながら事業をささやかにすすめています。
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ちょっと自慢の家族 
  つれあいの父、つまり私の義父は、書家で俳人である。私はこの義父が実は自慢に思っている。

奈良でのイベントの帰り道、てくてく奈良町を南下していくと、杉岡華頓美術館がある。数年前、親孝行の真似事に小豆島の父母を奈良に招いたとき、書家の義父を連れて訪れたところである。

義父は90歳に手が届く。田舎の小豆島で静かな余生を送っている。つい二年前くらいは精力的な書道を歩んでいて、「千曲川旅情の歌」島崎藤村を一気に書き帰省するのを待って作品を見せてくれた。

私は田舎に帰るのが好きだ。何もかもがめりはりがあるのに柔らかで、義母は手作りで味噌も梅干ももちも
おかきも、農作物もなんでも作れる。田舎からの贈り物は、かきもちと干物と梅干と手紙・・・・・あたたかい。

田舎は知恵を知っている。それも、頭のいい都会の知恵ではなく、心の通う知恵なのだ。

小豆島の土庄町小海・・・・・は島の西岸、本州と向き合う位置にあり、実家のすぐ傍には大阪城残石公園がある。そこには義父母の俳句の句碑がある。海から少し内陸に入った小さな村。火山島に似合う小山がそびえ、
月が照るとおごそかな風景になる。つれあいは小学校低学年で大阪から小豆島に移り、高校卒業までを暮らした。書道家の義父は信州上田市の人でつれあいにも信州人の血が流れている。この島に住む父は穏やかさのなかに頑固な一本杉が生えている。私の小さな誇りである。
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