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 JR京終駅前のオーガニックマーケットからのブログです。自然食品やエコロジー雑貨、フェアトレード商品を扱っています。  物語のある製品と作り手の風景を伝えながら事業をささやかにすすめています。
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人の記憶というもの、思い出というもの
 18歳の息子に白馬の災害のことを覚えているか?と訊ねたら「はっきり覚えてる」とこたえました。
もちろん物心ついていたころなので、覚えているのは当然なのですが、日々日常、とおりいっぺんに生きていると、昨日の記憶さえよくわからないままに過ぎてしまうのも事実です。綺麗な思い出、よいこと、楽しいこと、嬉しいことなどは、いつまでも覚えていたいものですが、つらいこと悲しいこと、苦しいこと、普段と違うこと、それらは、早く消し去りたいものでしょうか?私は違うと思います。例えば、運動会などは、秋晴れで清々しい日にこしたことはないのですが、曇り空で今にも雨が降りそうな日の運動会が開催されたとします。何とか降らずにいてほしいとみんなが願うなかで、終わり近くになり、ついにぽつりぽつり雨が降り出し、最後の学級リレーの頃には、無情にもどしゃ降りの雨になりました。最高学年のリレーの決勝はどしゃ降りの雨の中、どろどろになった子供たちが勝利を競いあい応援するみんなも父兄も一体になりゴールを終えたとします。こんな運動会は、もしかしたら、みんなにとって最高の運動会になり、生涯忘れられない思い出になるような気がするのです。
 私は学生時代、吹奏楽部でフルートを吹いていましたが、中学3年の春、フルートを始め、親友のトランペットなど、心ない盗難にあいました。連絡をうけ夜中に学校に走ったこと。新聞社の取材など大人の社会に巻き込まれたこと、かばい続けてくれた先生。泥棒を目撃しながら怖くて何もできなかった親友の苦しさ。彼は自分を責め続けてクラブを去ったのでした。痛い思い出。つらい思い出。でもだからこそ、輝いた私の青春だったと。
 泥棒は憎むべき存在ですが、そのとき育てた感受性や友情は、永い人生に大切なことを教えてくれました。
30数年たった今も、その先生、親友とは心の交流があります。そんな長期的な人間関係を教育は意識して、
行かねばならない気がします。思い出、それは意外に人間に必要なものなのです。
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