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 JR京終駅前のオーガニックマーケットからのブログです。自然食品やエコロジー雑貨、フェアトレード商品を扱っています。  物語のある製品と作り手の風景を伝えながら事業をささやかにすすめています。
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故郷の人々
このところ毎日、訪問者が来る。お客様ではないゲスト。昨日も県南に住んでいたときの、実家のつながりで、
40年以上の知り合いが、母とともにやってきた。二人とも80歳を過ぎている。

故郷の人々は義理堅い。言葉や約束を守ろうとする。(例外の故郷の人もいることのことわりも入れておこう)

世の中には、歴然と「良い人」「悪い人」がいる。私は人間探訪が仕事の一部なので、「良い人の中にも悪いところがある」「悪い人のなかにも良いところもある」と思う人間で・・・・・・つまりは人間の「良いところ」を観ようとするタイプだった。だったというのはここ一年くらいでどうしても「悪い人」というのがいるとわかったからである。

高齢者の仕事はそれを教えてくれたのだ。でも私は、めげないことにした。人間のトラウマにはならない努力をする。そして、できるだけ良い人の空気を集めるようにした。人の通気性を良くし、流れの悪い部分には風穴をあけて、楽に行き来ができるようにし、どうしても流れないところはさっさとあきらめる道も作った。

故郷の人は私にとっては頭の上がらない人である。人生を通じてお世話になった。或る意味、子供やつれあいより永く知り合いなのである。もう余生を送られている。訪ねこられたのも、「歩けるうちに」との思いもあるのだろう。離れた両親をお互い見守りながら生きて下さっている。ありがたいことだ。故郷の人はだいたい涙もろい。

「感極まる」ということに正直である。「恥ずかしい」の前にもう涙がこぼれている。でも、強いと私は思う。

故郷の人々は、そろそろ私を必要としている。口では言わないがそんな時期がきている。腰をあげよう。
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