ひとつ残ったシクラメンは・・・・・うちの子供になりました。店先から、入り口のカウンターに格上げ。
手造りのラティスに並べると、なんだか誇らしげな美しさです。一人ぼっちから、凛と自立した一輪一輪は
春を待つ面持ちで。静かに立ち並んでいます。

ポエム村の看板の花になり、心細く売れ残ったいつぞやの面影はもうありません。

花って、いいえ、人って変わるんですね。さみしさや悲しみ、苦しさの上に人は凛と立っている。

泣いたことを忘れたのではなく、泣きながらもうつむく面をなんとかあげて、踏ん張ってたっていく。

今の私たちのような、花の気高さ・・・・・・陽射しの長さが厳冬のなかにも春の近づきを感じさせます。

ポエム村の春は・・・・・或いはまだかもしれないけれど・・・・・・春遠からじ、冬と信じて・・・・・・・