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 JR京終駅前のオーガニックマーケットからのブログです。自然食品やエコロジー雑貨、フェアトレード商品を扱っています。  物語のある製品と作り手の風景を伝えながら事業をささやかにすすめています。
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夜行急行は北へ・・・・・
  この夜行列車は東海道本線を東に米原を経由して北陸に向かいます。 子供と二人で寝台の下段で十分横になれます。  私はこうした「ちょっと違う旅」を経験するのもさせるのも好きなお母さんでした・・・・・

 「旅」のさみしさやわくわく感を大事にしたかったのです。  小さいころ、子供にはさみしい思いをさせましたから、「このお母さんでよかった!」「この家族でよかった」といえる時間をつくりたかったのかもしれません。
 とにかく子供達はこんな旅を楽しみにしてせっせと旅支度をしていたことをおもいだします。そしてまんまと私の計画にのってくれました。 夜からの旅立ち・・・・を楽しんでくれたのです。

 夜行列車は都会のビルを抜けてだんだん郊外へと灯りのまばらな景色へと向かいます。日付は変わろうとしますがまだまだ子供達は眠りません。もったいなくて寝れないのです。そして夜更かししても大丈夫なのです。
   小さいころ入退院を繰り返し病弱だった息子と振り回された家族。    だからこその楽しい時間だったのでしょう。  京都を過ぎると乗客は何となく落ちつきます。  列車なかのゆかた姿のおじさん(今でも寝台にはゆかたが用意されているんでしょうか?何だかおかしいですね^^)   風景はほとんど見えませんが比較的ゆっくりのスピードで北陸に向かいます。停車してもホームにはもう人の影はありません。時々地の人らしき客がぽつんと降りていきます。   しかしそれも夜が深まるにつれ列車は乗降扉も開けず、時間調整の停車をするばかりです。      窓を見ていると、時々知らない家の台所の電気がついていたりします。   

 生活詩人といわれた石垣りんさんの詩に、裏日本を旅して他所の家の台所の窓際にポツンと置かれたクレンザーの容器を見て「こんなところにも誰かの生活がある」とうたわれたことを想いだします。旅に出ることで、思い出す普段の知人がいたりしますね・・・・・・  金沢で長い時間まち停車のあと、高岡、富山を経て少し明るくなるころに左には日本海、右には立山連峰がまだ雪を抱いてあらわれます。左右どちらも見逃せない風景です。    汽車は新潟まで走りますが、私達は糸魚川で下車します。  まだ朝の五時台。静寂とピンと張った冷たい空気が心地よく、人けのないホームに降り立ちます。   こんな親子はあまりいなかったように思います。(笑)         (続く)

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