あれから、何年過ぎたでしょうか。

京終駅前はいま、何やら騒がしくなっています。

夕焼けが美しいのはいまも同じ。　春日山の満月のまあるいのもいまも同じ。

何か違うこと、強い風の日が多くなったこと。　天気の急変が著しくなったこと。

車の通り抜けが、多くなったこと。　お店が余計に、入りにくくなったこと。

お隣に果物屋さんができたこと。　機械が次々と壊れたこと。　歳をとったこと。

ゆっくりと、駅前が変わりつつあること。　ゆっくりと、人々が騒がしくなったこと。

なんだか、私が変わったこと。　　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊

　　
　
　　　　　　　　　　　　　
そして、駅前で一番、変わったこと。　それは１１月１６日（日）　＊＊＊＊の開催。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　すみれ子　　　　

　久々に雨模様の一日です。

連日の真夏日も小休止。

　今年は、ここ京終も何か賑わいを感じます。

万葉まほろば線も、イベント列車が走ったり、撮り鉄たちが群れをなしていたり。

もうすぐ始まる燈火会はならまちを幻想的に浮かびあがらせて、静かに心ゆだねると

時間も夏の夜風もしばし立ち止まる。　　　　お盆の読経の声が聞こえてきたり、風鈴が一度だけ耳を

かすめたりします。　　　蒸し暑い奈良ですが、燈火会の終盤には、何か「夏が終わるな」と感じる

「気配」があります。　　しめは、高円山の送り火。　ちろちろと燃えて、夏を見送ります。

奈良の夏は、静かに行きます。　　もう何年見送ったでしょうか・・・・・・

いつかは自分が見送られます。　　知らないうちに、それも近くなりました。

真夏のイベント準備が奈良公園界隈で行われています。　　ライトアップも始まってます。

疲れた心を癒しながら、奈良の夏、一緒に過ごしませんか・・・・・


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　すみれ子

　この駅は「京終駅」といいます。　　　今、遷都１３００年祭で盛り上がる奈良ですが

かつての桜井線、今は万葉まほろば線といいます。　ローカル線で奈良～山の辺の道に沿って

大和高田まで、奈良と大和高田間は有人駅は二つしかありません。天理と桜井です。

一時間に二本しか行きかう電車はなく、昼下がりは一時間に一本という時間帯もあります。

そのわりに、電車の遅れは多く（笑）　　二両のワンマンカーは到着時は一両目しかドアがあきません。

そのため、降りそびれてしまう乗客も後を絶ちません。　　それでも、全く改善の余地もなし＾＾

遅れても止まっても、事務的なアナウンスで「少々遅れます」で終わってしまうので、待ち客は

ほったらかし状態です。　　　復旧の見通しなど、情報なし。　　　風まかせでまってるしかないんです（笑）

　無人駅の案内所代わりが、オーガニックマーケット　ポエム村。　　時間まちの人や暑さ寒さをしのぐ人。

駅舎を写す人、絵を描く人、　散歩の犬も何故か駅舎で休憩をしていきます。　　ゲストハウスも近いので

外国人の乗降客も多いのです。　　　英語で案内するのは、お店のオーナーです。

　降り立つと何処へ向かっていいのかわからないので（メインストリートがない）たいていはお店に聞きに

来られます。　　最寄り駅が京終駅なんて書いておくから、かなり離れた場所へいく人もここで降り立ちます。

　お店はランチやお茶とオーガニック、フェアトレードマーケットです・・・・二席なので３～４人で満席だけど。

二昔まえのジャズやバラードがかかっています。　　　お茶やコーヒーはオーガニックでフェアトレードな

おいしいものなので、安心して飲んでね。　　　万葉まほろば線、この駅の名は京終駅（きょうばてと読みます）





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　案内人　　　すみれ子

　　大丈夫かな・・・・・

　　走りすぎだよ・・・・・・

　　がんばりすぎだよ・・・・・

　　疲れているんだ・・・・・だから、ひとりで、そっぽ向いてるんだ・・・・・

　　　みんなの期待になんか、応えなくていい・・・・・

　　　誰の期待にもこたえなくていい・・・・・


　　　　休むことも、生きること・・・・・そう、間違いなくね・・・・・・

　　　　生きているから、休むんだ。　　　　　走りすぎだよ・・・・・

　　　さぼってたっていいじゃないの。　　　壊れたからだは誰も治してくれないから・・・・・

　　　自分で休みなよ・・・・　　　　　　休むことも　　生きること・・・・・・

あれから、時が過ぎた・・・・・・

あれから、いくつもいくつも、変わっていく・・・・・

あれから、さまざまな人に出会った・・・・・

あれから、君たちが巣立っていった・・・・・

あれから、君たちが巣立っていった・・・・・

あれから、君たちも変わっていった・・・・・・

この、静かな騒然・・・・・この静かな雑然・・・・・・　　　　　　　　　　　　私の世界の私の詩。

（無断、転写をお断りします）