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 JR京終駅前のオーガニックマーケットからのブログです。自然食品やエコロジー雑貨、フェアトレード商品を扱っています。  物語のある製品と作り手の風景を伝えながら事業をささやかにすすめています。
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月の旅・・・・・
   子供達の送迎に振り回されていたとき、とくに息子は最終電車ということも多かったので、楽しみといえば
毎日変わる月を見ることだった。  帰宅してしまうとわざわざ夜空を眺めにもう一度外出することなどない。

 むかしむかし、学生時代は友人と「試験勉強」を口実に互いの家で寝泊りし、勉強よりも夕食に公園でフランスパンをかじったり、夜景をみたり、月や星々を眺めて、朝まで過ごすことを楽しんだり、ラジオを聴いたりしたものだった。     私はやはり合い間を見て勉強するのだけど、友人は教科書を広げもしないで過ごし、そのくせ試験の結果はいつも満点に近いのだから、やってられない・・・・・

   ここ2年くらい、また月が好きになり、ちまたでもちょっとしたブームになったりしていることもあり、お店でも「月」をテーマにした書籍をおくようにもなった。   自宅から車で五分くらいのところの富雄川から東南に向くと遮るものが何もない天空を見渡せる場所がある。    通勤に通る道だがなかなか夜中には行かない。

   いつか、夜、月の出を見計らってその場所に立ちたいと思う。ちょうど大和の東にそびえる低い山々が
パノラマ180度に広がって夜空を渡る月が見渡せる場所なのだ。

 「月」は私達地球人にたくさんの影響を与えている。不思議な天体である。この月の物語は今日は時間の都合で次回にすることにしよう。

  ちなみに今日の奈良は大気が不安定で夕立に見舞われた。  夏らしい夕立だった。

梅雨もおおむね終盤に近づき、真夏を迎える。   雲間に月影は見えるだろうか・・・・・上弦の月、満月はほどなく明日、あさってくらいか・・・・・・・
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好きな花の旅・・・・
  「のうぜんかづら」という花が好きです。   この季節、7月頃にかけて、庭の垣根を乗り越えて、鮮やかなオレンジ色の花が咲き誇ります。私の一番好きな花なので、以前から仕事の外回りには、どのお宅の垣根からこぼれ咲いているのか・・・・・花地図を描いて運転するのが楽しみでした。

 「アメリカのうぜんかづら」と本来の「のうぜんかづら」の二種類がありアメリカ~のほうは濃い朱色で形も少し違います。私が好きなのは「のうぜんかづら」オーソドックスなほうで、淡いオレンジが夏空に似合って素敵なんです。  やわらかなオレンジは「暑さ」よりも「さわやか」を感じさせます。

 この花が咲き始めると私にとっての夏が始まり、奈良市内を走る仕事の楽しみのひとつになります。

近年はあちこちの庭先から塀を越えて溢れんばかりに咲いていて楽しみは増えました。 

 この花は私の夏をドラマチックにしてくれます。汗まみれの労働も、さわやかなドラマにしてくれるのです。

これは大切なことなのです。一日一日を暑さとつらさで息切れして生きるのではなく、リズム感のある夏の日々にしてくれる。    のうぜんかづらは、夏のパートナーのひとり。青い夏空と雲・・・・・これは昔から見ていた風景です。昔はここに「おおまつ宵草」とか「ぽんぽんダリア」とか「かんな」の花々がそびえていました。

  麦わら帽子や虫取りの網、そして空~最近はぽんぽんダリアなどはまず見かけません。そのかわり、のうぜんかづらが咲いてくれて、この上品なだけど半ば「野生的」な可憐なオレンジは私に「大人の夏」を演出してくれます。    この季節はたわわな果物とのうぜんかづら・・・・・が私のしあわせです。  
地図の旅のすすめ・・・・・
  明日の希望もみえない夜は、地図を広げてみるんです。   行ったこともない国々の地名に山に川の名前に、ふと気づくことは、ほとんど山のない国々のなんと多いことか・・・・・・日本は島国で、火山列島ゆえに当たり前のように周囲は海岸で覆われ、山脈が走り気候風土に恵まれている。

 ヨーロッパなどはアルプス山脈とピレネー山脈以外はほとんど平野の国。  森と湖の国フィンランドでさえ山はない。    イギリスの島も緑の平地です。      中央アジアは高原地帯で世界の屋根が嶺を連ねている。    そして、インターナショナルな仕事をこなす人以外、あるいは親戚縁者が諸外国にいる人以外、あるいは海外旅行や冒険か以外、ほとんどの人民が一つの国のあるエリアで生まれ一生を過ごす。

  海を一生見ない人もいれば、高山を仰ぐこともなく丘陵が山で終わる人もいる。湖や滝がどんなものかも知らない人々もいる。    太陽や月はどこにいってもあるけれど、太陽が沈まない白夜のある国もある。
オーロラが当たり前の国もある。   そんな国々を想うとき・・・・・いやそれが日本であってもかまわない。

 行ったことのない風景があればあるほど、私はその中の一つでも多くの景色を見て一生を終わりたいと想うようになった。    それがエネルギー源にもなった。    そんなことを、強く強く望むことが、生きているということだと想うようになった。   もちろんいくつの願いが叶うのかはわからない。 あるいはまるで叶わずに滅びるのかもしれない。  でも、今ある命を明日につなぐために、夢を描く権利は誰にもある。  そしてそれはつらいとき哀しいときほど「心に強く描く」ものであるほうがよい。   心の旅は、誰でもできる旅なんだ・・・・・

  明日の見えない人でさえ、心に旅を描くことはできる。   そんな人が生き延びていける人なんだと思う。

   フェアな世の中を少しでもめざして、旅するように生きていけたら・・・・と想う。

地図の旅のすすめ・・・・・
  明日の希望もみえない夜は、地図を広げてみるんです。   行ったこともない国々の地名に山に川の名前に、ふと気づくことは、ほとんど山のない国々のなんと多いことか・・・・・・日本は島国で、火山列島ゆえに当たり前のように周囲は海岸で覆われ、山脈が走り気候風土に恵まれている。

 ヨーロッパなどはアルプス山脈とピレネー山脈以外はほとんど平野の国。  森と湖の国フィンランドでさえ山はない。    イギリスの島も緑の平地です。      中央アジアは高原地帯で世界の屋根が嶺を連ねている。    そして、インターナショナルな仕事をこなす人以外、あるいは親戚縁者が諸外国にいる人以外、あるいは海外旅行や冒険か以外、ほとんどの人民が一つの国のあるエリアで生まれ一生を過ごす。

  海を一生見ない人もいれば、高山を仰ぐこともなく丘陵が山で終わる人もいる。湖や滝がどんなものかも知らない人々もいる。    太陽や月はどこにいってもあるけれど、太陽が沈まない白夜のある国もある。
オーロラが当たり前の国もある。   そんな国々を想うとき・・・・・いやそれが日本であってもかまわない。

 行ったことのない風景があればあるほど、私はその中の一つでも多くの景色を見て一生を終わりたいと想うようになった。    それがエネルギー源にもなった。    そんなことを、強く強く望むことが、生きているということだと想うようになった。   もちろんいくつの願いが叶うのかはわからない。 あるいはまるで叶わずに滅びるのかもしれない。  でも、今ある命を明日につなぐために、夢を描く権利は誰にもある。  そしてそれはつらいとき哀しいときほど「心に強く描く」ものであるほうがよい。   心の旅は、誰でもできる旅なんだ・・・・・

  明日の見えない人でさえ、心に旅を描くことはできる。   そんな人が生き延びていける人なんだと思う。

   フェアな世の中を少しでもめざして、旅するように生きていけたら・・・・と想う。

少年たちの旅・・・・・36年前になるかな

    その年の春、ゴールデンウィーク前の土曜日の夜、見ていたテレビの番組さえ覚えている夜10時台の電話・・・・・・それは、吹奏楽部の顧問からの電話でした。

 「部室に泥棒が入った」との一報に感受性のかたまりだった14歳の私は親友と中学校へ駆けつけました。

それは、衝撃の事件でした。  私の吹いていたフルートを始め、親友のトランペットなど数本が人けのない土曜の部室から盗難にあったのでした。   親友の一人は偶然、盗難現場に居合わせ・・・・でも怖くて足が震え、みすみす見送ったとのことでした。    当然ですね・・・・・誰だって怖い・・・・・後日彼はこのことで
自分を責め退部をしました。         でも、私達は若かった。   今のように生徒の心のケアをする時代ではなかったので、自分達で何とか乗り越えるしかありませんでした。  報道関係の取材もあり、顧問の先生が「無理に答えることはないよ」と一生懸命心のケアをしてくれたことを思いだします。

  「楽器はどこへいったのか」 素朴な疑問を抱きながら連休のさなか、私達は五人で早朝集合して、
親には告げず、自転車であてのない、旅に出かけたのです。そうスタンドバイミーのように・・・・・

   それは、思いがけず苦しい旅になりました。県南をどんどん川に沿ってゆくのですが、当時チェンジ付きのスポーツサイクルに乗っていたのは後輩の男子一人だけ・・・・山、峠をいくつも越え、一体どこを目指していたのでしょう。   二人の女子のうち、運動神経の鈍い私が完全に足手まといで、自転車を引っ張る山登りになりました。   川のほとりで、お弁当をたべ(その朝どうやって自分の弁当を作ったのか記憶がありませんが) 
また山道を登り下り・・・・・電車で往来したことのあるある町の国道に出たのは日が傾きかけていたころでした。
   道はまだまだ長い峠を登ります。    帰るためにはひたすら進まねばなりません。

いつしか、少年達は自分たちのそもそもの目的すら忘れていました。   なぜ、集まったのか・・・・・何故わざわざ苦しい道をひたすら進んだのか・・・・・とにかく、何かをせずにいられない思いだったとしか思えません。解決するとは思えない盗難事件が、やりきれず思いをぶつける場所がなく、出かけた自転車の旅。 人生でなにか今だにきらりと光る思い出になったことは確かなんです。    不思議な少年達の一日でした。よく「何事もなく」と・・・・・今更思うのです。 

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